このところ良い天気が続いたが、用事があり出かけられなかった。ようやく用事も片付き、久しぶりに良い天気の下で歩けた。 鯖江駅を朝7時51分の電車で今庄駅まで行く。駅で旧国鉄のトンネルを歩けるか聞いてみると、「一部電気が点いてないトンネルもあるけど、歩けます」という返事だった。 しかし、歩行者専用道ではないので、車もたまには通るので狭いトンネル内では充分注意して通って下さい。とも言っていた。 電車に乗る前に弁当を買っておくのを忘れたので、今庄駅から少し戻って国道筋にたった一軒あるファミリーマートで弁当とお茶を買った。 新羅神社の裏から登る藤倉山の登山口のカタクリの花を撮影してから敦賀方面に向かうつもりが、反対方向に行くことになったためカタクリのことなどすっかり忘れてしまった。 今日歩く道は初めは旧北陸である。今庄の町外れには「文政の道しるべ」が立っていて、「左:京・いせ・江戸道、右:京・つるが・己可佐(わかさ)道」と読める。 その横に「平成の道しるべ」中部北陸自然歩道の標柱が立っていて、「左:北国街道 板取宿、右:北陸道 木の芽峠、 手前:湯の尾峠 3.5km」となっていた。 この道は自然歩道歩きで「旧北陸街道今庄宿場町の道」として、花ハスの郷から365温泉まで歩いている。また、そのあと妻と友人と3人でも来ているので、途中までは良く知っている。敦賀側の葉原から先も「旧北陸街道B 木ノ芽峠〜敦賀」で歩いているので、今回初めての部分は二ツ屋への分岐から敦賀市葉原までということになる。 この間は旧国鉄の北陸本線が走っていた線路跡地を県道今庄杉津線として利用している。 もう40年以上昔のことになるが、学生だった頃大阪から春、夏、冬の休みにはこの北陸線を使って田舎に帰っていた。 親の脛かじりの分際で急行などというものに乗ることは言語道断。時間ならいくらでもあるので、いつも各駅停車だった。 杉津付近はトンネルの連続で、車窓から短時間だけチラっと見える杉津の海は、山育ちの私にはことの他印象深く、今もその時の様子が思い出される。 山中トンネル付近は日本でも有数の急勾配の難所だったので、スイッチバックと言って列車が行ったり来たりして坂を少しづつ登って行ったものだ。 懐かしいスイッチバックの跡地が今も残っていて、説明板が立っていた。 山中トンネルには列車がスイッチバックする時の長さを確保するために掘られた入口しかないトンネルも横に残っていた。(右端の画像のトンネルの左側の黒い穴) 列車が今庄駅に着くと、ザラザラした土器の器に入れた「今庄そば」を売っていて、その美味しそうな香りが空きっ腹には堪らなかったことを思い出した。 当時のそばの値段は忘れたが、20〜30円程度ではなかったかと思う。しかしそれすらも我慢したものだ。 家に帰れば母や祖母が何かを作って待っていてくれる筈だし、第一そんな無駄遣いはできる筈もなかった。 昭和38年北陸トンネルが開通し、旧北陸線は廃線になった。 北陸トンネルは13km余りの長さがあり、当時は日本一の長さで、福井の「いちょうらい節」にも歌われ、長い間日本一を誇っていたが、青函トンネルが出来るとその座を明け渡すことになった。 また、北陸トンネル内での列車火災事故などもあり、多数の犠牲者を出したトンネルでもある。 きょうは懐かしい風景を見て、40数年前の記憶を辿りながら歩くことができた。 私が7時間50分かけて歩いた距離を電車は16分で走ってしまった。 文明の利器は凄い!あっけないほど早いが、見えるものも16分ぶんでしかない。 手紙とメール、紙地図とGPSもきいっとこんなものかもしれない。確かに早くて便利だが味気ない世界に入っているのかもしれない。 字が汚い私は、もう十数年、年賀状はもちろん、普通のはがきや手紙もパソコンで書いている。文がたくさん書けるし、読みやすい。(と、思っている) 更にどんな事を書いたのか、その内容が残ることもメリットだと思っている。 最近、いとこから「絵手紙」が届くようになった。簡単な絵と簡単な文の絵手紙は新鮮で美しい。しかも簡単な一言しか書いてないが充分気持が伝わる。 携帯電話やメールなど文明の利器が発達し、充分気持や意思が伝わっているはずだが、ふれあい広場、ふれあい会館など「ふれあい」を頭に付けた名称が目立つようになったのは、人と人のつながりが希薄になっている現象の裏返しだろうか・・・・。 きょうの天気:晴れ きょうの宿泊:自宅 きょう歩いた距離:28.8km 今日のGPS軌跡(136kB)(途中で線が切れているのはトンネル) 出発〜到着時刻:8:24〜16:14 宗谷岬からの累計:2016.6km 宗谷岬からのGPS軌跡(80kB) ※GPS軌跡は右下に表示される「拡大マーク」をクリックすると拡大表示が可能です |
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